このアトラクションはスターウオーズの映画をベースにしたシアター型の乗り物。
画面に合わせて高速移動したり、落下したり、ドキドキするけどすごく楽しい!
危機一髪の旅が終わって、シアター内に明かりがつく。
「面白かったぁ!」
言いながら、隣に座る泰継さんを見て、私はびっくりした。
泰継さん、真っ青!
「花梨・・・気持ちが悪い・・・」
辛そうにシートにもたれている。
とりあえず出ないと後の人が出られないので、私は慌てて泰継さんのシートベルトを外すと、支えながら外に出た。
ベンチに座らせると、泰継さんは口を押さえて俯いた。
乗り物酔いにしては酷いみたいだけど・・・大丈夫かな?
「泰継さん、何かさっぱりしたものでも飲みますか?」
顔を覗き込んだら、泰継さんは、眉間にしわを寄せたままこっちを見た。
「いや・・・飲み物はいらない・・・お前は・・・酔わないのか・・・?」
「は、はい、大丈夫です。」
やっぱり乗り物酔いなんだ・・・
泰継さん、遊園地初めてだって言ってたし、あんまり車とか乗らなそうだもんね。
悪い事しちゃったなあ。
そう思いながら泰継さんの隣に座ると、泰継さんは苦しそうに息を吐いて言った。
「少し休む。」
「分かりました。」
私がそう答えたとたん、泰継さんの頭が目の前を掠めた。
「え?!」
びっくりして見下ろすと、泰継さんはちゃっかり私の腿に頭を置いて目を閉じていた。
ミニスカートだから、泰継さんの髪や頬の感触がじかに伝わってきて、なんだかとっても恥ずかしい。
「や、泰継さん?!」
「心地良いな。」
真っ赤になって慌てる私は無視で、泰継さんはそんな事を言いながら私の腿に頬擦りをした。
「ひゃ・・・」
と、鳥肌立っちゃった・・・
「は、恥ずかしいですよ!」
「私は病人で、お前は介抱している恋人だ。問題ない。」
ま、まあ・・・言われてみればそうだけど・・・
でも・・・ディズニーランドの真ん中で膝枕はあんまりしないような気がしないでもないような・・・
うわあ・・・・みんな見てるよ!
ジロジロ見てるってば!
「泰継さん!」
「なんだ?」
「みんなが見てます!」
「見せておけば問題ない。」
・・・問題あるよぉ・・・




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